本記事は、ブログ(記事)の書き方に役立つPAS(PASONA)の法則について、テンプレートのメリット・デメリットを例文解説していきます。
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【2023年2月5日】
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- PAS(PASONA)の法則のメリット、デメリットと対策、各ステップの具体例
- PASONAの法則における新と旧の違い
PAS(PASONA)の法則とは
PAS(パス)の法則とは、マーケティングやセールスなどのコミュニケーション技法の一つであり、相手の関心を引きつけ、解決策を提供することで、商品・サービスの認知や購買意欲を高める手法です。
PASONA(パソナ)の法則とは、PASの後ろにNAをつけたもので、NとAはそれぞれ「Narrow Down(限定性、緊急性)」「Action(行動喚起)」を表します。
つまり、NAは、PASのS(Solution:解決策)の方法を具体的に提示したものになるため、今回はS(Solution:解決策)のステップでまとめてNAも説明していきます。
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PAS(PASONA)の法則における新と旧の違い
PAS(PASONA)の法則には、新と旧の2種類があります。
PASのAが、旧では「Agitation(問題を悪化させる)」だったものが、新では「Affinity(親近感)」に変わりました。
これは、以下で解説するように「Agitation(問題を悪化させる)」という言葉のネガティブなイメージを、「Affinity(親近感)」とすることでポジティブなイメージに変換したものです。
しかし、本質的な役割は同じであるため、本記事では「Agitation(問題を悪化させる)」のデメリットと対策を挙げておきます。
新・旧と呼ばれていますが、旧が古くて使えないわけではありません。むしろ、旧(Agitation)の本質的な役割をふまえて、新(Affinity)のようなポジティブなアプローチを取ることが求められます。
PAS(PASONA)の法則テンプレートとメリット(役割)
PAS(PASONA)の法則テンプレートとメリット(役割)は次のとおりです。各ステップの頭文字を用いて、PAS(PASONA)と呼ばれています。
- Problem(問題提起)
- Agitation(問題を悪化させる)
- Solution(解決策を提供する) ※NAを含む
①Problem(問題提起)
最初のステップは、相手の関心を引きつけるために、問題を提起することです。これにより、相手の注意を引きつけ、興味を持ってもらえます。問題提起の際には、相手が抱えるであろう問題や課題を具体的に示し、共感を呼び起こすような表現を使うと効果的です。たとえば、「あなたの肌の乾燥にお困りではありませんか?」などのように、相手の現状を問題として提示します。
②Agitation(問題を悪化させる)
問題をさらに悪化させる要素を強調します。これにより、相手の不満や不安を刺激し、問題を深刻化させます。問題を悪化させる際には、具体的な事実やデータを用いて、問題の深刻さを説明すると効果的です。たとえば、「肌の乾燥が進行すると、シワやシミの原因となり、老化のサインが加速してしまいます」といったように、問題を強調します。
③Solution(解決策を提供する)
※NAを含む
最後に、自社の商品やサービスを用いて、問題の解決策を提供します。解決策を提示する際には、具体的な特徴や利点を示し、相手に対して解決策が有効であることを説明します。また、解決策を選択することで得られるメリットを強調すると、相手の購買意欲を高められます。たとえば、「当社の保湿クリームを使うことで、肌の乾燥を防ぎ、健康な肌を取り戻すことができます」といったように、相手のニーズや要望に合わせた提案を行います。提案する解決策が実際に有効であることも示します。解決策が有効であることを示すには、過去の成功事例や実績、専門家の評価などを用いる方法があります。
PAS(PASONA)の法則のデメリット
PAS(PASONA)の法則には、次のようなデメリットがあります。
相手を不快にさせる可能性がある
PAS(PASONA)の法則では、問題提起や問題を悪化させることが必要ですが、それが相手に不快感を与えてしまうことがあります。とくに、問題を強調しすぎたり誇張したりすると、相手に嫌悪感を与えてしまいます。
解決策が実際に有効でない場合がある
解決策を具体的に提示することが求められますが、その解決策が実際に有効でない場合があるため、相手に誤解を与えてしまう可能性があります。
ネガティブな印象を与える可能性がある
問題を強調し、悪化させることが求められるため、相手にネガティブな印象を与えることがあります。とくに、問題点に対する解決策を提示する前に、相手がネガティブな印象を持ってしまうと、その印象を払拭することが困難になります。
デメリット対策
上記で述べたPAS(PASONA)の法則のデメリットについて、対策を見ていきましょう。
相手の感情に配慮する
PAS(PASONA)の法則では、問題を強調し、悪化させることが必要ですが、相手が不快感を感じるような表現は避けます。相手の感情に配慮しながら、問題点を明確に提示し、解決策を提案することが求められます。
解決策の妥当性を検証する
解決策を具体的に提示することが求められますが、その解決策が実際に妥当であるかどうかを検証します。解決策を提示する前に、可能な限り情報を収集し、データに基づいた判断を行います。
ポジティブなアプローチを取る
問題を強調し、悪化させることが必要ですが、それに対するポジティブなアプローチを取ることで、相手に対する印象を改善します。たとえば、問題を解決することで得られるメリットや改善点を明確に提示し、相手に対するアプローチを明るく前向きにします。
上記のとおり「新」と呼ばれるPAS(PASONA)の法則も、Aの「Agitation(問題を悪化させる)」を「Affinity(親近感)」に変えて、ポジティブ化しています。
PAS(PASONA)の法則を使うときの活用ポイント
PAS(PASONA)の法則を使う際の活用ポイントをいくつか挙げます。
問題提起の重要性を理解する
PAS(PASONA)の法則では、問題提起が第一段階に位置します。問題が明確になっていなければ、それを解決するための適切な解決策を見つけることは難しいでしょう。そのため、問題提起には十分な時間と労力をかけ、問題を深く掘り下げます。
問題を悪化させるのは、危機感を引き起こすのが目的
問題を悪化させることが第二段階に位置します。これは、問題の深刻さや重大性を伝えるためのものです。しかし、問題を悪化させすぎると、危機感が大きくなりすぎ、解決策を見つけることが困難になる場合があります。そのため、適切なバランスを保つように心がけます。
解決策を提供するときは、具体性を重視する
PAS(PASONA)の法則の最終段階である解決策の提供においては、具体性を重視します。解決策があいまいだと、実際に行動に移すことが難しくなってしまいます。そのため、解決策を明確にし、実現可能な範囲で具体的な行動計画を立てます。
活用する場面を選ぶ
問題解決に向けた具体的なアプローチを提供するため、ビジネスや私たちの生活、社会問題など幅広い場面で活用されています。しかし、PAS(PASONA)の法則を活用するときは、その場面や目的に応じた適切なアプローチを取ります。
PAS(PASONA)の法則の各ステップの例
PAS(PASONA)の法則を使う上での具体的な例をいくつか紹介します。
実際にブログ(記事)を書くときは、これらの例の内容を中心にして、各ステップの文章を膨らませて説得力を出します。
例1
問題提起
昼休みの時間が短い。
問題を悪化させる
昼休みの時間が短いため、社員たちは十分に休憩が取れず、集中力が低下して仕事の生産性が下がる可能性がある。
解決策を提供する
昼休みの時間を30分から1時間に延長することで、社員たちの集中力が向上し、仕事の生産性も上がる。
例2
問題提起
社員のストレスが高まっている。
問題を悪化させる
社員のストレスが高まっているため、ミスが多くなり、業務の品質が低下している可能性がある。
解決策を提供する
社員のストレスを軽減するために、毎月1回のリラクゼーション施設の利用を無料で提供することで、ストレスを解消し、業務の品質を向上させる。
例3
問題提起
販売数が低下している。
問題を悪化させる
販売数が低下しているため、売上高が減少し、企業の業績が悪化する可能性がある。
解決策を提供する
販売数を増やすために、SNS広告の活用やセールの実施など、販売促進策を強化することで、売上高を回復し、企業の業績を改善する。
例4
問題提起
健康面での問題がある。
問題を悪化させる
健康に問題があると日常生活での活動量が減少し、肥満や生活習慣病のリスクが高くなる可能性がある。
解決策を提供する
健康管理に積極的に取り組むことで、適度な運動や食事の改善などにより健康を維持し、健康に関する問題を未然に防ぐ。
例5
問題提起
地球温暖化が進んでいる。
問題を悪化させる
地球温暖化が進行することで、自然災害や異常気象の発生が増加し、人々の生活に大きな影響を与える可能性がある。
解決策を提供する
地球温暖化防止に向けた取り組みを進め、省エネルギーなどの環境に配慮した取り組みを積極的に取り入れることで、地球温暖化を防ぐ。
例6
問題提起
社会問題がある。
問題を悪化させる
社会問題があると、社会不安や混乱が拡大し、社会の安定に影響を与える可能性がある。
解決策を提供する
社会問題に対する取り組みを進め、啓発活動や支援制度の充実など、社会全体で問題解決に向けた取り組みを行う。
まとめ
PAS(PASONA)の法則は、問題解決に向けた効果的なアプローチとして、問題提起、問題を悪化させること、解決策の提供の3つのステップを組み合わせた手法です。問題提起の際には、問題を深く掘り下げますが、深く考え込みすぎると頭がパンクしてしまうかもしれません。
問題を悪化させる際には危機感を引き起こすことが目的ですが、あまりにも危機感が大きくなると焦ってしまうかもしれません。解決策の提供では、具体性を重視し、実現可能な範囲で具体的な行動計画を立てますが、あまりにも具体的に考えると頭が爆発しちゃいそうです!
しかし、PAS(PASONA)の法則を活用すれば、問題解決に向けた明確なアプローチを提供してくれるので、リラックスして取り組めます。問題を深く考えすぎず、危機感を適度に持ちつつ、具体的な解決策を考えましょう。
リラックスして取り組めば、頭もスッキリして問題解決がスムーズに進むかもしれません。ぜひ、PAS(PASONA)の法則を活用して、クレイジーな問題解決に挑戦してみてください!